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  • 執筆者の写真鷲頭有沙

写真編集でもっと写真を楽しむ


台風とともに8月もどこかに行ってしまった。

まだまだ暑い日はつづくけど、どこか夏の終わりを感じる。

晴天に青い海、青い空、カラフルな水着やお酒たち。

ひと夏のときめきと、冒険。

夏の持つ明るくキラキラしたものが過ぎ去ってくのはどうにもさみしい気持ちになる。

私が2015年の9月に発表した「ナツノマボロシ」という作品は、そんな夏のきらめきと儚さを閉じ込めた作品です。

portfolioのportraitページに作品がたくさん掲載されていますので、ぜひぜひこの夏の終わりに見ていただけたらと思います。

私はこの作品を様々なかたちで発表しています。

昨年は、

①ZINEにまとめて写真集として発表

②ユカイハンズアシスタント展覧会「二人展」でプリント作品を発表

そして、1年たった今年の8月に

noteでWeb連載として未公開作品とともに発表

発表する媒体が違えば、選択する写真も違ってくるし

見せ方も違ってくる。

それが写真の難しさでもあり、楽しさでもあると思います。

簡単にどういうことを考えて発表する媒体毎に写真の編集をしたか話すと、

①ZINE

ページを1枚1枚めくるわくわく感、見開きページでどう写真を見せるか?ということを考えました。

“ページを進めていく”ので、単調なトーンよりもストーリー性があり、背景や表情に変化があることを重点的に考えて編集しました。

余白の取り方もいかようにもできるので、余白で見せることもできる媒体だなと思いました。

②展覧会(プリント作品)

ギャラリーという閉鎖された空間で見せるということを考えました。

元々ストーリー性のある作品だったので、額装はシンプルに、15展の作品がきちんとつながりのあるものに見えるように見せることにこだわりました。

季節感を大切にして、夏の作品を夏に発表しました。

ZINEや展示では発表しきれなかった未公開作品も含めて“たくさんの写真をつかって発表する”ことにしました。

web連載も時系列でストーリーを追って公開できるので、もともとストーリー性のあるこの作品にはピッタリでした。

媒体は違うけれど同じ写真が載っている…ってつまならいなと感じていたので、instagramではフィルムで撮影した写真を掲載しました。

写真1枚1枚を見るような媒体だと思うので、写真のストーリー性や連続性はあまり意識せず、1枚の写真として見ることができる作品を載せました。

写真編集ってきくと少し難しいかな?と思うかもしれませんが、媒体の特性、見る人の気持ちを考えて編集してみると、同じ作品でも違った顔を見せてくれ、とってもおもしろいです。

ぜひぜひ、撮った後の編集でも写真をたのしんでいただけたらと思います!!

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